2015アピール 
                      すべての学校図書館に

専任・専門・正規の学校司書の配置を 

 

  学校図書館は、一人ひとりの子どもの豊かな育ちと学びを支援する機関です。

20146月に国会にて学校図書館法の一部を改正する法律が成立し、20154月より施行されました。この法改正ではじめて「学校司書」が明記され、自治体の努力義務とはいえ「…司書教諭のほか、学校図書館の運営の改善及び向上を図り、児童又は生徒及び教員による学校図書館の利用の一層の促進に資するため、専ら学校図書館の職務に従事する職員(次項において「学校司書」という。)を置くよう努めなければならない。」と定められました。またこの法改正に先立って文部科学省では2013年8月から翌2月にかけて「学校図書館担当職員の役割及びその資質の向上に関する調査研究協力者会議」を開催し、そのまとめを「これからの学校図書館担当職員に求められる役割・職務及びその資質能力の向上方策等について(報告)」として公表しています。ここでは、到底非常勤や無資格では担いきれない専門性を持つ「学校司書」が想定されています。

 しかし、公立小中学校に学校司書が配置されている自治体は未だ約半数に過ぎず(H27年度文部科学省公表)、しかもその9割近くが非常勤という不安定な身分です。また専門性が問われない、複数校兼務が多いなど、いくつもの問題を抱えています。さらに近年、外部委託などの形態による学校図書館職員配置が広がりつつあることが、一層事態を深刻にしています。これらの事実に鑑みると、私たちは依然として、学校図書館の未来に大きな危惧を抱かざるを得ません。学校図書館のあるべき姿と学校司書の役割の重要性を前に、これから国及び地方自治体がどのような施策をとり、どのように法の主旨の徹底を図るのか、大変重要な局面にあると言えます。

私たちはあらゆる地域での、教育の中枢として機能する学校図書館実現のために、先ずもって「専任・専門・正規」の学校司書配置が必要であると確信しています。ここに、国および自治体が、学校図書館に関する施策を一層押し進めることを求めて、以下のように要望いたします。  

  ・ 国および自治体は「専任・専門・正規」の学校司書配置のために、さらなる

   予算措置も含め、あらゆる有効な対策を講ずること。 

  ・ 文部科学省は学校司書の資格要件・養成についての調査研究を進めるに

    際し、実態を明らかにするとともに、附則・附帯決議を尊重し、専門職として

   の「学校司書」誕生に向けて、これまで現場で蓄積された実践および市民の

    声を十分に反映しつつ検討を重ねること。 

                                           201566日 

               学校図書館を考える全国連絡会 第19回集会参加者一同 

 

文部科学省 「学校図書館の整備充実に関する調査研究協力者会会議の趣旨」

 

 学校図書館は、学校教育に欠くことのできない基礎的な設備である。  

 近年では、読書活動の推進のために利活用されることに加え、調べ学習ÑE(Newspaper in Education)、また、国語や社会、美術等様々な授業で活用 されることにより、学校における言語活動や探究活動の場となり、「アクティヴ・ラーニング」を支援していく役割が期待される。  

 また学校図書館法の一部を改正する法律(平成26年法律第93号)において 専ら学校図書館の職務に従事する職員(以下「学校司書」という。)の専門 性を確保するため、その資格・養成の在り方等について検討を進めるととも に研修その他の必要な措置を講ずることとされている。
 
このような状況を踏まえ、有識者等の協力を得て、学校図書館の運営に係る基本的な視点や、学校司書資格・養成等の在り方に関して、関係者が共有 するための一定の指針を得るため、学校図書館の整備充実に関する調査研究 を行うこととする。

検討事項(1)学校図書館の運営に係る基本的な視点について

     (2)学校司書資格・養成等のあり方について

    (3)学校司書の職務のより一層の充実のための方策について

 

会議経過

第1回会議 2015年8月26日(水)「委員の紹介と論点案の公表」

第2回会議 2015年11月27日(金)「関係団体ヒヤリング」

第3回会議 2016年1月31日(日)「関係団体ヒヤリング・全国連絡会」

第4回会議 2016年3月10日(木)「関係団体ヒヤリンリング」

第5回会議 2016年5月26日(木)「図書資料の在り方に関する審議」 

第1回作業部会 2016年6月19日(日)「学校司書の資格養成等に関する審議」   

第6回会議 2016年6月28日(火)「学校図書館の運営の在り方に関する審議」

第2回作業部会 2016年7月16日(土)「学校司書の資格・養成に関する審議」

第3回作業部会 2016年8月 2日(火)「学校司書の資格・養成に関する審議」

第7回会議 2016年8月30日(火)「作業部会の審議結果など」

第8回会議 2016年10月13日(木)「学校図書館の整備充実について」

 

10月20日(木)にガイドラインとなる「学校図書館の整備充実に関する審議のまとめ」が公表された。 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/115/houkoku/1378458.htm 

 

配付資料 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/115/shiryo/

今後、文科省により学校司書のモデル的な研修のプログラムも作成される予定

衆議院予算委員会分科会で、学校司書に関する審議がありました。

 

衆議院インターネット審議中継 2015年3月10日 (火) 予算委員会第四分科

 笠浩史議員(民主党・無所属クラブ)

 

平成26年度学校図書館の現状に関する調査結果発表  

 

2年に1度実施している現状調査結果が、文部科学省から発表されました。 平成26年5月現在の数値がまとめられたものです。調査結果の概要として、小中高校の各県別学校司書配置状況や各市町村別図書標準達成状況が、HPに掲載されています。

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/dokusho/link/1358454.htm

 

新リーフレット「みんなで使おう!学校図書館」発行 

 

文部科学省から、学校図書館の整備充実に係る基本的な考え方を紹介する リーフレットが発行されました。

文部科学省HP  http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/dokusho/link/1318154.htm 

からダウンロードできます。

 

 

チームとしての学校・教職員の在り方に関する作業部会中間まとめを公表 

 

 中教審初中教育分科会の「チームとしての学校・教職員の在り方に関する作  業部会」は7月16日、中間まとめ「チームとしての学校の在り方と今後の改善

方法について」を公表した。

 この作業部会は、2014年7月に、下村文科相が「これからの学校教育を担う教職員やチームとしての学校の在り方について」を中教審に諮問し、それを受けて設置されていた。

 中間報告のP20・P21に、学校司書の活用状況と成果と課題等をもとに(改善方法)が明記されている。

私たちは、すべての学校図書館が整備され、充実し、豊かになることを願って活動しています。全国には、いまだにカギのかかった図書室や茶色く変色した本でうまった図書室もあります。専任・専門・正規の学校司書が働く図書館はまだまだほんのわずかにすぎません。

 

各地で活動する人たちが、あせらずゆっくり、お互いの運動の成果や課題を共有し、運動の輪を広げていかれることを願っています。

 

 

 

私たちは、すべての学校図書館が整備され、充実し、豊かになることを願って活動しています。全国には、いまだにカギのかかった図書室や茶色く変色した本でうまった図書室もあります。専任・専門・正規の学校司書が働く図書館はまだまだほんのわずかにすぎません。

 

各地で活動する人たちが、あせらずゆっくり、お互いの運動の成果や課題を共有し、運動の輪を広げていかれることを願っています。

 


 

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