旭川の学校図書館を考える会
学校図書館補助員(1日4時間、週5日、夏冬休みは1/2程度)配置が今年6月1日(今年度は小・中各2校増)で51校(市内小中学校84校)になりました。司書資格は問われず、1年更新で研修機会が少ない等課題は多いのですが、それでも確実に全校配置へ向け、前進しています。授業での活用、資料提供も徐々に増えています。今月1か月、公共図書館で「学校図書館の会」パネル展示をしています。
・地方交付税による新たな学校司書配置予算の獲得状況など
図書標準の100%達成をすべく、全校へ前年度と同額程度の図書費を確保していると回答(市教委)がありましたが、100%達成した学校の図書費はかなり減額され、本の新規購入、学校司書配置予算の具体的額はまだ把握できていません。
北海道子どもの本連絡会(2018)
https://hkodomonohon.wixsite.com/renraku
札幌市は、学校図書館司書配置事業について、30年度は学校図書館司書を40人程度確保し、市内中学校80校に配置する予定。中学校での学校図書館の利活用の充実を図るもの。31年度の中学校全校配置に向け、効果の検証を行うなど準備を進めていく。(学校司書採用の募集あり)
学校図書館を考える会 みやぎ(2019)
・A町では小・中学校9校に配置する学校司書(司書資格・非常勤職員)を毎年1名ずつ増員しており、 今年度は8名分の予算が付いたものの応募が定員に満たず、6月現在も2名欠員となっている。
・B市では小・中学校11校に4名配置していた学校図書館支援員(司書教諭、司書、司書補、いずれかの資格・非常勤職員)を今年度から2名削減。理由は財政難らしい。
石川・学校図書館を考える会(2022)
会では5月に各教育委員会にアンケートを実施し、各地域連絡係の方からも情報をいただきました。詳細をHPにまとめています。
・今年度、県内では12市7町の小中学校275校(昨年度276校)に計207名(昨年度204名)の学校司書が配置されています。このうち正規職員は20名、有資格者は156名です。
・金沢市は昨年度に続き司書3名を増員し、小学校への専任配置計画をさらに進めました。
・内灘町は1名の増員により小中学校7校すべてで専任配置となりました。ただし、勤務時間は大きく減って週20時間となっています。
・輪島市は1名の増員がありましたが、1名が育休中でその補充はありません。
・珠洲市は1名の減員。珠洲市民図書館から週1回、1校に司書の派遣があります。
・加賀市では統合により学校数が1校減りましたが、司書数は減りませんでした。
・かほく市では一昨年から小中9校すべてに司書が専任配置となっています。読書活動推進部会が発足。部長(校長)幹事(教頭)部員(司書教諭・司書)公共図書館員2名で年4回の部会が設けられるとのことです。
・羽咋市と宝達志水町に電子書籍が入りました。
・全体にコロナ下でも授業での利用や貸出数が伸びたところが多く、情報教育との連携を課題に挙げられた市町もたくさんありました。反面、会計年度任用職員制度となってもほとんどの司書の待遇は良くなっておらず退職者も多い状況です。
・7月に新県立図書館がオープンの予定です。
富山県書館を考える会(2022)
2022年度は、県内10市4町1村の小中学校253校(昨年度257校)に、総計173名(昨年度同数)の学校司書が配置されています。2022年6月現在で、専任109名・兼務64名(昨年度、専任104名・兼務69名)となり、1校専任配置が微増しています。これは、学校の統合が進んで4校が減っているにもかかわらず、司書数が変わらないためです。考える会は、学校数が減っても学校司書数を減らさない努力をされた教育委員会に感謝を伝えるための訪問を行っています。
会計年度任用職員については、1町で公共図書館との兼務3名が正規職員、1町1村がフルタイム、12市町村はパートタイム職員です。2022年度は、1村でパートからフルタイム職員への変更がありましたが、2校兼務になりました。
県は、高校司書の採用試験が5年連続で実施され、2022年度は臨任経験者が1名採用されました。これまでは、正規退職者が出た時だけ正規で補充という形だったため、なかなか7名を超えませんでしたが、今回は拡充に進む採用となり、正規は8名になりました。4月現在で県立高校39校中、正規実習助手8名、再任用2名、臨任実習助手18名、会計年度任用職員(パートタイム)8名、未配置校3校です。特別支援学校12校には会計年度任用職員(パートタイム)2名が巡回勤務しています。
2018年から毎年継続的に「富山県子ども読書推進活動民間団体連絡協議会」(現在24団体、総会員数641名)から県教育委員会に要望書を提出しています。これを受けて、これまで教諭対象で開催されてきた県教委主催の「図書館教育講習会」を小中学校司書にも広げる形に変更されました。この研修会の講師には、私たちから推薦した玉川聖学院司書教諭の鳴川浩子さんが担っていただけることになり、8月22日に開催予定です。