くにたちの学校図書館を考える会

 

昨年の全国連絡会での情報を受けて、7月に市内小中学校3校の学校図書館を見学し、管理職、および「図書員」と会い、実状・希望などをききました。8月に国立市教育委員会を訪問して教育長、次長、学校指導課長と懇談し、データベース化の進捗状況などを伺いました。今年度5月、教育委員会発行の「くにたちの教育」に、以下の記事が載りました。

「学校の図書室に図書システムが導入されました」小・中学校全11校

昨年度に学校の図書室の蔵書情報をデータ化し、電算での蔵書管理及び出納業務等のシステム整備を行いました。これにより、今年度から図書の貸出・返却がバーコード読み取りで迅速に行えるほか、図書の検索が容易になり、収集した資料や情報を活用することで、児童・生徒の調べ学習の支援や、教員が幅広く授業を展開できるなど、大きな効果が期待できます。                    学校指導課

 「図書室」ではなく「図書館」としてほしいところですが、学校指導課が「教員が幅広く授業を展開できる」という認識をもっていることは、学校図書館活用の方向を示しています。今後の課題は、市内小中学校全校と公共図書館とのネットワーク化、および「図書員」の待遇改善など。知りたい情報は、NDLの無償データベースの実用化について、現場で働く人が運動の主体となるにはどうしたらよいか、など。考える会のお知らせを届けるのにも苦労しています。

 ・地方交付税による新たな学校司書配置予算の獲得状況など

今年度は無し。5月、市議会文教委員会の皆さんに呼びかけ、関係部署への働きかけが始まっています。地方交付税措置については、「学校図書館整備のための予算充実に関する陳情」がよいのではないかと、話し合いました。

 世田谷の学校図書館を考える会(2016)

 

 1995年より区内小・中学校(現在92校)に学校図書館事務臨時職員が配置され、年間25日から60日、80日、100日と勤務日数は増えたものの、それ以後は全く進展なし。
会としては、毎年のように「区立学校図書館の充実についての要望書」を教育委員会に提出。また「区立図書館整備のための予算化に関する陳情」を区議会に提出し、文教委員会で趣旨説明も行ってきましたが、2015年9月より5年かけて全校を民間委託にすると突然に決定。平成27年9月から12校(小学校8校、中学校4校)、平成28年度20校(小学校14校、中学校6校)が民間委託となり、年間240日業務。委託業者は株式会社 リブネット。今まで勤務していた学校司書は優遇されることはなく、再雇用の場合も業者試験に応募。
 
従来は校長裁量で学校司書を探さなければならなかったが、民間委託になれば100日から240日と日数も増え、有資格者採用で専門性も高まると、学校側は何の問題意識ももっていないのが現状です。
このような状況を危惧し、昨年、世田谷区教職員組合・東京都教職員組合世田谷支部・世田谷区職員労働組合協賛で学習会を開催。2015年8月22日 「学校司書、委託でいいの?学校図書館法改正を受けてー」(講師:水越規容子氏)

<学校図書館法改正を受けてと思われる変化など> 

 学校図書館法を受けて、20年間臨時職員という勤務形態をとってきた学校司書を民間委託に移行した一因ではないかと思われます。 

専任司書がいる学校図書館を実現する会in杉並

 

杉並区では今年度6月より残る小学校22校に学校司書が配置され、全校配置(小中66校)が完了しました。会としては、9月15日に記念講演会を予定しています。同時に記念誌発行の編集作業もすすめているところです。やっと専任司書がいる学校図書館が実現し、今後より充実した図書館運営と司書の待遇向上に向けて支援していく方向で活動していきます。

 


学校図書館を考える会・西東京(2011)

 

20005月に発足した会です。市の合併を前に、学校図書館の充実を図ってほしいと願う市民が集まり、市長、教育委員会に毎年、要望書を提出しています。要望の内容は主に、学校図書館専門員(司書)を1校1人専任で配置してほしいということです。合併以来、2校に1人の専門員体制が変わっていません。発足して10年以上たってもなかなか状況はよくなりませんが、毎年行っている学習会等や公民館まつりへの参加で、行政側にも市民にも学校図書館の大切さを少しずつ理解してもらっていると感じています。


多摩市学校図書館を育てる会(2016)

 

 最近は学校司書の交替も少なく定着しています。研修(司書連絡会を兼ねる)は、司書教諭との合同2回を含め4~5回程度。数年前から市立図書館の子ども読書支援担当職員も会に同席するようになり、直接情報交換できるので双方にプラスになっています。
毎年3月に催される「子ども読書まつりほんともフェスタ月間」では、全校が学校図書館の展示を出し、市内3カ所を巡回します。場所は市立図書館のほか、駅近くの商業施設内スペースでも展示し、市民に学校図書館の活動を知ってもらうよい機会になっています。今年度も同様に計画中です。
一番の願いは<資料費の増額>です。資料費がとても少ないので毎年市に増額を要望していますが、財政が厳しく一向に改善されません。

 

府中・学校図書館を考える会(2011)

 

府中にこの会ができて12年になります。その間“学校図書館に人を”の願いがかなって、現在は全小中学校に学校図書館指導員が配置され、週20時間の勤務をしています。ただ問題点もいろいろあります。1.雇用期間が2年で切れ、移動となるため将来を見通した継続的な活動がしにくいこと、2.学校図書館の全面的な活動を支えているのに指導補助員という名称はどうなのか、学校図書館指導員または学校図書館司書に変えてほしい、3.研修はあるが実際の活動に役に立つものは少なく、指導員の希望を入れてほしい等、まだまだありますが。


町田の学校図書館を考える会(2016)

 

 今年度が始まって4月に突如指導員に対して「資格証明書を出すこと、1日あたりの謝礼に差を付けること(司書・司書教諭有資格者は500円増、反対に無資格者は500円減)が通知された。すでに年度は始まっており、しかも通知が徹底せず、ほとんどの学校では5月になって指導員に知らされるというお粗末な措置。早速指導課に問合せ、指導課長ほかと面談をし、この措置を撤回すること、今回の措置の不手際について全指導員を集めて説明会を開くこと、これを機に指導員制度を抜本的に改革すること、教育委員会の公募で学校司書を入れることなどを求めた。市教委の説明は、法改正を受け町田でも有資格者を増やしたいと考えたとのこと。しかしすでに3月議会で指導員事業予算が200万円減額されていることがはっきりしているので、そのために急遽こうした措置を考えたとしか思えない。また説明会についても、研修とは別に全指導員を集めて開くことを要求したが、あくまで研修会で説明するとの回答。市教委はあまく見ていたようで、研修会で説明をしたが、わずか20名の参加者から次々と質問が出されて1時間以上を費やし、結局本来の研修会とはならなかった。7月末にも同様の研修を予定しているようなので、再度説明会を別に開くことも申し入れする予定。議会への再度の請願を予定している。

学校図書館法改正を受けてと思われる変化など>
遅まきながら、有資格者を増やしたいと考えた結果、上記のような不適切な措置をとったもよう

 

学校図書館を考える会 ねりま(2016)

 

 会の活動ブログ(schoollibrary-nerima,cocolog-nifty.com/) 

 

 今年度指定管理導入の区立図書館が1館増え、学校図書館支援員配置校が7校増えた。(管理員配置22校、支援員配置67校、無し10校)昨年10月教育長・区議会議長宛に「学校司書」配置を求める陳情を出したが審議されず継続あつかいになっている。

学校図書館法改正を受けてと思われる変化など>
区議会予算委員会で学校図書館支援員は法律上の「学校司書」該当しないのではの発言が複数の議員から出された。

八王子の学校図書館を育てる会(2015)

八王子市では平成22年から26年度の5年間、「学校図書館サポート事業」として市内108校を年間20数校のペースで「学校図書館活用重点校」を指定し、支援を行いました。環境整備やボランティア支援、各種研修会の企画運営などを行う一方、平成24年度から始まった「学校図書館サポーター派遣事業」で学校に派遣されるサポーターへの支援なども行ってきました。

 平成25年(2013)に、「八王子市の小中学校に学校司書の配置を求める連絡会」が署名を添えて提出した請願が意見付きではありますが採択されたこともあり、市議会で学校図書館への人の配置について議論が行われるようになりました。異なる団体ではありますが、同じ目標を持つ団体として、私たちの会では「専門性」にこだわりながら教育長や文教経済委員会への働きかけを続けています。 

 平成27年度「第三次読書のまち八王子推進計画」が策定されました。「学校図書館法の一部改正」を受けて、これまで「学校図書館サポーター(読書推進担当)」と呼ばれていた方たちが「学校司書」と呼ばれることが決まり、市職の担当者を含めた学校図書館サポートセンターが新たにスタートしています。(20名×一人4校兼務=80校に週に一回学校司書が派遣されます。兼務ですので、配置とは呼ばれません。学校図書館サポートセンターには司書が一名、専門員という名称で配置、そのほか4名のスタッフが常駐しています)

<学校図書館法改正を受けて、と思われる変化>

「学校司書」と明記されました。また、委託・派遣については学校司書と認めない、という考え方も、いまのところ尊重されています。教育委員会の主導・指導的なかかわりに期待しています。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


私たちは、すべての学校図書館が整備され、充実し、豊かになることを願って活動しています。全国には、いまだにカギのかかった図書室や茶色く変色した本でうまった図書室もあります。専任・専門・正規の学校司書が働く図書館はまだまだほんのわずかにすぎません。

 

各地で活動する人たちが、あせらずゆっくり、お互いの運動の成果や課題を共有し、運動の輪を広げていかれることを願っています。

 

 

 

私たちは、すべての学校図書館が整備され、充実し、豊かになることを願って活動しています。全国には、いまだにカギのかかった図書室や茶色く変色した本でうまった図書室もあります。専任・専門・正規の学校司書が働く図書館はまだまだほんのわずかにすぎません。

 

各地で活動する人たちが、あせらずゆっくり、お互いの運動の成果や課題を共有し、運動の輪を広げていかれることを願っています。

 


 

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