世田谷の図書館を考える会(2022)
世田谷区の学校図書館は、平成27年9月(2015)から5年かけて、小学校61校(TRC)、中学校29校(リブネット)の全校が業務委託になりました。考える会としては、学校図書館の業務委託による運営の検証と評価を引き続き区に要望しています。
『世田谷区の図書館ビジョン』には、「区立図書館と学校図書館司書等との定期的な交流会や選書や授業に対するレファレンスなどを実施する体制に努めます」とあります。ところが、現実にはそのような体制になっていません。
学校図書館司書として働いている方が自主的に声を上げられるように、考える会としても共に働きかけることがこれからの課題です。
令和4年7月、世田谷区に(仮称)図書館運営協議会が設置され、世田谷の図書館を考える会のメンバーの一人が、委員として参加予定です。子ども目線から、区立図書館と学校図書館の連携の大切さも伝えていきたいと考えています。
学校図書館を考える会 ねりま(2022)
会の活動ブログ(schoollibrary-nerima,cocolog-nifty.com/)
指定管理図書館の学校支援モデル事業が昨年度(2021年度)で終了。今年度は全校に学校図書館管理員(教育委員会からの業務委託)が配置されました。委託先は全校TRCです。1日6時間 年間100日で時間外はみとめられないこと、月間支援計画に縛られること等、管理員さんから問題提起されています。
これからの活動を考えるため、練馬区に2021年度の月間支援計画書、月間支援報告書、業務日報(10月・11月)などを、公文書公開請求をして、学校図書館の現状を調べ始めました。
専任司書がいる学校図書館を実現する会in杉並(2012年に解散)
品川の学校図書館を考える会(2022)
コロナ禍で学習会が出来ず、世話人が区議会に陳情するくらいしか活動が出来なかった。品川は、学校図書館運営スタッフとして、資格を問わない人が、週2.5日(週15時間勤務)という状態が10年以上続いている。
2019年に「①1校専任で5日間勤務②区の直接雇用を」という陳情をしたが不採択。2020年は「学校図書館にインターネット接続できるPC端末を」という陳情。
2021年、品川は低学年を中心に学級増が続き20学級以上の学校が増えて、学校長や先生からもスタッフが毎日いて欲しいという要求が強まっていることを背景に、「規模の大きい学校からでも週5日を」という陳情をした。
区側は将来5日勤務を目指すことは表明したが、明確な方向を見せていない。来年度は、区内全校の5年間の委託契約が更新になるので、「直接雇用、学級数の多いところから5日間で配置をして欲しい」と区議会、区教委に要望している。
都内では、委託の数が増えており、直接雇用への変換の経緯を知りたい。会がまだ小さく経験も少ないので、他の地域から学び、学習会を重ねて、関心を広げていきたいと考えている。
多摩市学校図書館を育てる会(2022)
コロナ禍で小中学校の図書館見学はできずに、年1回要望書を出すのみになっている。多摩市では、1校専任で全校配置、有資格者、身分は会計年度任用職員(通年補助スタッフ)、勤務時間:1日5時間、週25時間以内、年間勤務日数は学校規模により多少異なる。
研修:小中学校別・年3回、 司書教諭と合同・年1回。
次年度の雇用は、本人に対する意向調査と、学校の意見を踏まえながら検討。
◉小中学校では一人1台iPadを使うようになったが司書には与えられず、学校図書館が置いてきぼりになっている。学校図書館用のiPadとアカウントが欲しい(司書の声)。公立小中学校図書館でもらえているところがあったら情報が欲しい。
日野の学校図書館をもっとよくする会(2022)
2019年に3名の学校司書が配置されてから「随時全校配置をめざす」と言いながら、コロナのために実績がつかめない等と言って前進がない。会計年度任用職員制度が始まり、その年、フルタイム雇用(7時間45分)となったが、2022年度はパートタイム(6時間30分)に切り下げた。現にいる有償ボランティアの扱いに神経を使っている。
この間、会としては学校課との協議、要望書の提出など、一定の努力はしてきたが学校図書館のもつ意味が今一つ、理解されていない感が強い。この6月議会で、全校配置を望む一般質問があったが、「段階的にいずれ」という抽象的な答弁のみ。近日、面談の予定。
狛江の学校図書館を考える会(2019)
① 7月 パソコンのリースアップ及び学校図書館貸出等管理システム 探調との契約満了に伴い学校図書館のパソコン入替及び貸出等管理システムが変更された。(新システムは富士通 lib@school) システム変更に伴い・市内各校の蔵書がオンライン化された。それまでは、貸出返却用パソコン1台と事務用パソコン1台あったのが、貸出返却用1台のみとなる。(事務用は貸出返却用で兼ねる)。現場と新システム業者とはソフト面に関する打ち合わせが無かったため、運用後混乱が続いた。
② 2018年12月末日 市内小学校司書が1名退職。翌年5月連休明けまで担当者不在状態が続いた。市内某小学校においては、学校司書が目まぐるしく変わる状況が続いている。
③ 学校図書館活用ノート 本の森 改訂作業開始。活用ノート作成からほぼ10年が経過した。教育課程の変化に対応した内容への見直し、改訂作業を令和元年行うことが決定した。
付記:市内各学校図書館において週5日開館へのニーズが高まっており、それに対応した学校司書勤務条件の向上が急務となっている。
課題 ・市内においても小中学校、また小学校間でも児童・生徒数、クラス数が大きく異なっているのにも関わらずこれに対応する勤務時間の確保は無く、または定期的人事異動が全くなされていない。 ・特に小学校司書の勤務条件は激務である。勤務時間数以上のクラス数を抱える学校もある。様々な場面で司書の個人的努力に支えられている学校図書館の在り方はいかがなものか。
・近い将来、続々と退職者が出ることは周知の事実である。早急に今まで培われてきた狛江市学校図書館のレベルを維持・向上できる学校司書を採用できる待遇また、学校図書館活動を支援する部署の設置が求められる。
府中・学校図書館を考える会(2019)
府中市の小中学校図書館は、学校図書館指導補助員として各校にはいちされて16年を経過した。再任用可能年数が2年であったが、6年前より「規定なし」になり、職名も「学校司書」と正式名称になり、改善された面もあるが、採用の仕方(他の補助講師との関係)や研修・報酬等にはまだ改善が必要である。毎年教育委員会には要望書を亭主しているが、今後も続けていくことが必要である。
現在、市では今後の小中学校の校舎改築に伴い、どのような学校図書館を作っていくかということで検討が始まっている。育てる会としても先進的な学校の図書館を参考に、子供達にとってどんな学校図書館が必要かという観点で写真等も添えて要望書を提出している。
町田の学校図書館を考える会
八王子の学校図書館を育てる会(2019)
市内108小中学校に4校兼務の学校司書が27名。1校につき週1日、8:15〜16:45勤務しています。地域や学校規模により学校図書館の活用状況に差があり、その調査を始めています。一斉に人数を湯靖子とは困難ですが、活発な活用のあるところに手厚くできなかと市民として要望をしているところです。
今年度ようやく学校図書館システムが稼働、現場ではスムーズな運用に向けての取り組みに追われているようです。27名の学校司書をサポートすr体制として、学校図書館サポートセンターがあり、5名のスタッフがいます。私立図書館との連携や各種研修の企画運営、システム関連のサポートなど1人職場の学校司書と連絡を取り合っています。
一校専任で、専門・正規の学校司書をと願って活動をしていますが、雇用形態に不安もあり(会計年度任用職員制度)今後の要望の内容を考えるにあたり、法的裏づけなど学ぶ必要を感じています。