学校図書館を考える会・静岡(2021)

 

 静岡市では小中125校中104校にパートの学校司書が配置されています。昨年度までは4校を2名が兼務していましたが、今年度からすべて専任になりました。中山間地を中心とする小規模校21校は市教育センター学校図書館支援室の学校司書兼支援員が月に一度巡回しています。

昨年度は、地域の方々による小中校舎統合時の学校司書専任配置の要望や市教職員組合による学校司書の通年任用に関する交渉実り、学校図書館への関心の広がりと行政の理解がみられました。
私たちの会では、新型コロナウイルス感染の影響を踏まえ現在は集会などの活動は実施せず、オンラインを活用した例会や情報交流を行っています。昨年度の会報ではコロナ禍における県内の図書館、学校図書館、その他の専門図書室などの状況を報告しました。

 

●静岡市教育センター(ガイドライン)

https://www.center.shizuoka.ednet.jp/

 

豊中図書館の未来を考える会(2017) 

 

「豊中図書館の未来を考える会」では以下の概要の要望書を教育長に提出します。

 

学校図書館の機能と環境の両面において、学校間格差を無くし豊中市のすべての子どもたちがどこの学校にいても、確かな学力が身につくよう以下の課題を解決してください。

1. 教育委員会は学校図書館の重要性と取り組む意欲を、全学校の管理職及び  市長部局に伝えてください。

2.学校司書の専門性が継続的に構築できるよう正規化に取り組んでください。

3. 学校図書館におけるメデイアリテラシー教育の充実にむけて支援を行ってください。

 

<学校図書館法改正を受けてと思われる変化など> 豊中市は今のところ影響を受けていませんが、大阪府、近畿圏では安易な人の配置が広がって学校図書館本来の機能が作りにくい状況です。いずれ影響が及んでくるのではないかと危機感をつのらせています。

学校図書館を育てる吹田市民の会(2021)  

 

 2018度に実現した、読書活動支援者(臨時職員)の小学校36校への全校専任配置は、今年度も継続できています。

勤務時間は、9451630、週5日30時間です。

中学校18校は、2校兼務(隔週勤務)で、10301500、週520時間です。

公募の資格要件は、「司書か、司書教諭の資格を持つ人」です。

 蔵書に関しては、学校図書館図書標準達成率100%をほぼ達成したことを理由に、資料費が減っています。

 当面の課題は、中学校の1校専任配置化、資料費増(新聞や雑誌の配備を含む)、研修増や読書活動支援者連絡会の開催など。長年の課題であった公立図書館からの物流について、自動車文庫の廃止に伴い、今秋に「子ども読書活動支援センター」が設置されることになり、配本車が定期運行されることになりました。ただ、BM車を利用して運営されていた時よりも、使い勝手がよくなるかどうかは未知数です。

 毎年、会として要望書を提出したり、教育委員会の担当者と懇談会を持ったりしています。担当者が毎年のように交代するので、一からの積み重ねとなり、やりにくいです。教育委員会として、もっとしっかりした体制を作ってほしいです。

読書活動支援者は、有志で月1回土曜日に勉強会を持つなど、熱心な人が多いです。ただ、勉強会に出てこられない支援者が、一人職場でうまく学校図書館を運営できているのか懸念もあります。そこで、吹田市の学校図書館運営の標準化を図ろうと、「学校図書館はじめの一歩」というチェック表を作る準備をしているところです。 

会計年度任用職員制度に移行しましたが、以前通り、夏休みや冬休みの間は勤務がなく、夏の1か月間は健康保険の切り替えなどの問題もあります。一時金は出るようになりました。 

 

 考えよか志摩の図書館(2018) 

 

 志摩市の学校図書館に学校司書を配置の市長要望をした。市長面談の後、市教委が、三重県でもっとも進んだ活動をしている多気町の学校図書館を視察に行ったそうだ。                                

 多気町は町内小中学校7校すべてに、臨時職員だがフルタイムの学校司書を専任で配置している。各校に一人ずつ学校司書が配置されていることがどんなに素晴らしいかを見て、その結果、市教委は志摩市小中学校13校に、多気町と同様の配置を目指し13名の臨時学校司書を予算要望してくれた。しかし学校司書配置の必要性は理解を得ることが難しかったようで財政難を理由に最終的には3名に削減されてしまった。その結果、2018年3月末に3名が採用され、市内の小学校7校に、各校週2日(1校のみ3日)勤務する学校司書が配置された。一人で2校または3校の勤務形態。臨時的任用職員の待遇であり、長期休業中は勤務がなく、1年更新だが継続させていくとのことだった。

 今回採用された3人は司書資格を持ち、小学校図書館ボランティアや公共図書館司書の経験者もおり、たまたま3人とも会のメンバーとなった。市教委は次年度以降も予算要望を続けて、中学校への配置を目指すとのことだった。「考えよか志摩の図書館」では、2月11日に、市民や市議会議員を対象に、学校司書の役割や学校図書館への理解を広めようと学習会を開催した。「志摩の子どもと本をつなごう」というテーマで、27名の参加があった。       

 学校図書館を考える会おかやま(2021) 

活動の流れ

 2018年から「学校図書館を考える会おかやま」を設立。会計年度任用職員制度の導入によって学校司書の立場(任用)が大きく変わることを懸念し、講演会や図書館カフェなどを開く。署名活動は学校司書の専門性をいかしたいという多くの方の願いをうけて、23,690筆の署名を2018年10月に市へ提出。また、「学校図書館・図書館の充実を求める陳情書」を市議会に提出し、2019年9月議会で全会派一致での採択をされた。

● 岡山市の学校図書館「学校司書配置状況と待遇」の‘19年度と‘20年度との比較

*正規職員(勤務時間 38.75h/週)30 名 → 60 才退職により 25 

*嘱託職員(勤務時間 36h/週)99 名 → 希望者 98 名が全員、会計年度任用職員(勤務時間 36h/週)として移行。

ただし、勤務時間については 2020年度から3年間は変更なし。職員月額報酬は 2020 年度から6年間は変更なし。

*司書職の正規の採用試験実施 → 採用者は公共図書館配置。学校図書館の

  配置はなし

*元正規の学校司書が再任用職員(勤務時間 31h/週)として7名、配置された

活動の成果

1)学校司書の1校1名配置の堅持   

2)学校図書館・学校司書の役割や取り組みを発信し学習できる場の設置

 (市民フォーラム、学校図書館 カフェなど)

3)学校図書館・学校司書の必要性について、市民の声を可視化し行政に届ける

 (署名・陳情書の提出)

4)「学校図書館・市立図書館の充実を求める陳情書」が9月市議会において全会

  派で採択

5)嘱託職員から会計年度任用職員へと、雇用の継続

● 課 題

1) 学校図書館・学校司書の役割や取り組を発信し学習できる場の拡充

2)学校司書の正規職員での全校配置

3)非正規職員での配置・待遇の改善

 ・継続雇用の保障 ・会計年度任用職員の勤務時間の4年目以降の保障

 

 ・職員報酬の6年経過後の改善 ・勤務時間の短い再任用職員のあり方の改善

 

       

本があって人がいる学校図書館を願う会・香川(2021)

 

 1997年、岡山県倉敷市で開催された「学校図書館に人を置こう全国の運動を語り合う集い97」への参加を機に、会を発足、高山智津子さんを招いて第1回「学校図書館を考えるつどい」を開催。以降、毎年講師を招いて20年間「つどい」を開催してきた(講師陣は、塩見昇さん・広瀬恒子さん・梅本恵さん・五十嵐絹子さんなど)

 

 1999年からは、市長・教育長に要望書を提出、教育委員会学校教育課と年3回懇談を行っている。2013年には「ニュース」を創刊、高松市はもちろん、全国の学校図書館に関する情報や、学校司書自身が書く「学校図書館訪問」などを掲載し、現在23号まで発行している。

 

 1996年に2名の学校司書が配置されて以来、2015年まではほぼ毎年増員されてきたが、市教委・学校教育課によれば、「財政が厳しく現状維持で精一杯」とのことで、その後は増員がないまま現在に至る。現在は62名の学校司書が市内69校の全小・中学校に配置されている。昨年度から、小規模校の学校司書が、大規模校へ週に1日、サポートに行くケースが導入され、専任化に逆行するものと反対したが、今年度さらに1校増え、3ケースとなってしまった。専任は53校、9名が兼任で、週5日・16時間勤務、会計年度任用職員である。資格要件は、教員免許、司書教諭資格、または図書館司書資格を有するものとされている。実際の呼称は「学校図書館指導員」で、毎年「学校司書に変更を!」と要望しているものの、納得のいく理由のないまま変更されていない。

 

学校図書館を考える会・丸亀(2021)

 

 丸亀市の学校司書の勤務は、1校専任。授業がある日は7.5時間でほぼ1日勤務。ただ年間勤務時間が授業日数+数日なので、長期休暇の勤務が少なくなっていた。

ところが、昨年はコロナ休校中も勤務。夏休みの授業日数が増えた分だけ勤務日数が増えた。今年は例年通りに戻った。昨年から、学校司書は会計年度任用職員。
期末手当が支給されだした。

 県内の学校図書館は、GIGAスクール構想で、Wi-Fi整備された学校が多い。

  

学校図書館を考える会・やまぐち(2021)

  

 県内136町の小中学校図書館への学校司書の配置は複数校兼務の巡回勤務で全員非正規職員であることに変化はなく、司書資格無しや他業務との兼務も含まれ、会計年度任用職員制度による勤務条件の好転も特にない。県立高校図書館は相変わらず事務職員が兼務で、専門性を無視した配置を続けている、誠に残念な実態だ。

  一方、コロナ禍による学校教育デジタル化の加速で、県内でも国の「GIG

Aスクール構想」を受けて、昨年度末までに小中学校の全児童生徒にタブレット

端末が配布された。県立学校でも5ヵ年の推進計画が前倒しされ、昨年度中に1

人1台の端末が配布された。県教育委員会は昨年6月教育情報化推進室を設置、

「やまぐちスマートスクール構想」を推進しているが、今後どう変化していくか

疑念や不安は残る。

 

当会は、今年3月県教委同室の今田隆之主査を講師に招き、学習会「山口県の学校教育デジタル化の現状と今後の取組について」を開催した。

学校図書館を利用し、デジタル資料だけでなく図書・新聞・雑誌など多様な資料・情報を活用する学習活動こそ、児童生徒の豊かな学びを支えるだろう。

 

・会計年度任用職員制度の影響について:勤務条件の好転は特に無し。

 

 

 

 沖縄(2019)

 沖縄県内の学校司書の採用試験実施状況について 

 沖縄県では、県立高校だけでなく、小中学校においても多くの地域で学校司

書が配置されてきた経緯がある。様々な事情により、県全体の学校司書の正規職員の比率は低下してきているが、県立高校については、26年間の採用停止の後、2011年度に採用試験が復活し、その後「若干名」の募集枠の下、「退職者補充」という形で毎年、1名~3名程度が採用されてきた。

 2018年度に実施された試験でも、当初は「若干名」という募集だったので、3名程度の採用かと思われたが、一次試験合格者が19名、二次試験合格者が13名、その後採用辞退もあったとのことで、最終的に配属されたのは10名となり、県内の図書館関係者の間でこの二桁の採用者数は大きな話題になった。そして2019年度実施試験では募集要項段階で「6名」と明記されている。

 2018年度の県立高校の司書退職者は4名、うち2名は再雇用と聞いているので、退職者数よりも多く採用したということからは「学校司書の正規化」という方針が打ち出されたようにも思われる。ただし、大量採用があったということは、非正規雇用の方々が退職したということでもある。現在も県立高校では非正規職員の比率は6割近くに上っている。この中には、26年間の採用停止期間に採用試験を受験する機会すらなかった方々もおられる。「正規化」という方針は歓迎しつつ、全国のネットワークの力もお借りして、採用試験の年限の撤廃なども求めていければと思っている。

 

私たちは、すべての学校図書館が整備され、充実し、豊かになることを願って活動しています。全国には、いまだにカギのかかった図書室や茶色く変色した本でうまった図書室もあります。専任・専門・正規の学校司書が働く図書館はまだまだほんのわずかにすぎません。

 

各地で活動する人たちが、あせらずゆっくり、お互いの運動の成果や課題を共有し、運動の輪を広げていかれることを願っています。

 

 

 

私たちは、すべての学校図書館が整備され、充実し、豊かになることを願って活動しています。全国には、いまだにカギのかかった図書室や茶色く変色した本でうまった図書室もあります。専任・専門・正規の学校司書が働く図書館はまだまだほんのわずかにすぎません。

 

各地で活動する人たちが、あせらずゆっくり、お互いの運動の成果や課題を共有し、運動の輪を広げていかれることを願っています。

 


 

お問合わせ

メールの方は、お問合わせのページからメッセージで送信してください。