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小学校の学校司書は5校は1校一人の配置(2011年~)
26校は2校兼務(2015年~)
小学校1校のみ図書館からの派遣職員配置。
今後の目標として、2校兼務の小学校に1校一人の配置を目指して活動予定。
会計年度任用職員制度の影響について・・直接、勤務されている学校司書にお会いすることができず、わかりません。
越谷市学校図書館を考える会(2021)
◆「越谷市学校図書館を考える会」は、越谷市内の小中学校の図書館など、図書館全般の充実を願い、学校図書館の充実のためには専任の司書の配置が不可欠であると考え、そのための活動を行なっています。定例会 日時:毎月第3日曜日 15:00~17:00 場所:ほっと越谷
◆越谷市の小中学校の図書館について
◇2010年度:3名の「学校図書館支援員」が、小学校6校、中学校6校に、週1回、4時間、モデル的に配置されました。司書の資格は問われませんでしたが、結果的に配置された人は司書の資格を持つ人でした。
◇2011年度:市の「緊急雇用創出事業」の学校図書館運営活性化事業と子ども読書活動推進事業として、7名の「学校図書館支援員」が小学校13校、中学校15校に9:00~16:45、また、7名の「子ども読書活動推進員」が小学校17校、越谷市立図書館に9:00~16:00にそれぞれ配置されました。週1回ではありますが、小中学校45校全校に専任の職員、司書または司書教諭の免許を持つ人が配置されました。
◇2012年度:市の予算で、12名の「学校図書館支援員」が小中学校45校全校に、4月中旬より、週1回、9:00~16:45に配置されました。教頭先生が2名の大規模校3校には、週2回。司書の資格を持つ人が配置されました。研修も少し増えました。前年度からの継続者が6名程いましたが、配置校は変わりました。
◇2013年度:市の予算で、12名の「学校図書館支援員」(非常勤職員)が小中学校45校全校に、週1回、配置されました。大規模校3校には、週2回。4月1日採用、2日辞令交付。勤務日は火曜日~金曜日、勤務時間9:00~16:45。前年度の学校の組み合わせは変わらず、「学校図書館支援員」 が入れ替え。継続8名、新採用4名。非常勤職員ということで、月給、夏休み中の勤務もあり、次年度の継続が可能となったようです。新年度への「学校図書館支援員」の募集はありませんでした。
◇2014年度:新採用の「学校図書館支援員」はいませんでしたが、勤務校が変わった「学校図書館支援員」もいるようです。
◇2015年度:「学校図書館法」改正により、「学校司書」と名称変更になりました。2名増員となり、週2日配置校が8校増加となり、11校となりました。「学校司書」が新たに週2日配置となる学校については次の通りです。①蔵書数の多い学校 ②小学校優先(小学校低学年の貸出に手間がかかるので) 「基本方針」については、1校週2日を目途とし、学習指導要領が変わるまでには実施したいとのことです。研修は、これまで教育センター等を会場に行われていましたが、他の学校の図書館を見たいという希望があり、これからは学校を会場とするようになるそうです。研修は年7回、同日に学校司書の情報交換会が行われているそうです。
◇2016年度:前年度末に学校司書の募集がありましたが、人数は14名と変わらず、退職者の欠員補充でした。そのため、週2日配置校の数は増えませんでした。
前年度、学校司書を2名増やしての成果については、こどもの貸出冊数が1人当たり2冊増加し、図書館で教えてもらったというこどもが増えているとのことです。「基本方針」については、23名体制を目途とするとのことですが、いつまでにという予定は立っていないとのことです。
◇2017年度:前年度末に学校司書の募集があり、1名増加し、15名となり、全員1人3校勤務となりました。(13名継続、2名新任) 勤務日は週4日、1校に週2日、2校には週1日ずつ。週2日配置校は、4校増加し、小学校14校、中学校1校、計15校となりました。(小学校30校、中学校15校、計45校のうち。) 学校司書1名の拡充により、勤務校は配置換えとなったようです。
『教育だより こしがや』№27(越谷市教育委員会 平成29年4月3日発行)より。
●学校図書館の充実
児童生徒の読書活動を推進するため、専門の資格をもつ学校司書の増員と効果的な配置を図ります。
◇2018年度:学校司書の募集はありませんでしたので、昨年度と状況は変わらないようです。
◇2019年度:前年度末に学校司書の募集があり、1名増加し、16名体制に。前年度末で退職者が2名あり、欠員補充2名。13名継続、3名新採用。週2日配置校は、4校増加し、小学校18校、中学校1校、計19校。新採用3名に対し、ベテラン司書が新採用者の学校に行き、サポートを行ったそうです。
◇2020年度:学校司書の募集はありませんでしたので、前年度と状況は変わらないようです。会計年度任用職員に。
◇2021年度:前年度2月末に学校司書若干名の募集があり、1名増加し、17名体制に。応募資格は、司書または司書教諭の免許を持つ人。1名増員したことにより、全員が異動。週2日勤務の学校で異動あり、週1日勤務の学校は異動なし。学校司書さんより。(週1日勤務の学校は整備が進まないので、異動がなくてよかった。学校司書のスキルが違うので、研修などで共有できるとよい。) 会では、学校司書さんが少しでも働きやすいように最小限の異動でと、教育委員会に要望していました。市では、当面は全校に週2日配置の23名体制を目途に。
◇今後は、市の予算でこの事業の計画的な継続拡大を要望します。次年度も継続が可能となるのはよかったです。全校に正規の司書の配置を要望します。各校週1、2日の勤務、1人の方が3校勤務ではなく、1校に毎日、フルタイムで勤務ができるように要望します。新学習指導要領の教科書に基づいた授業に対応するには、毎日勤務する必要があります。教科書では、本、読書、図書館、司書について、多く取り上げられています。専門的な研修が受けられるように要望します。
会計年度任用職員制度の影響について
特に悪くなったことはない。今までは組合の交渉で賃金(給料)が上がったが、今回からは自動的に上がる。
学校図書館を考える会・横浜(2021)
横浜市では、小中学校および特別支援学校全校の図書館への学校司書配置が2016年4月に完了した。ここ数年、年度当初に欠員が生じていることが問題だったが、2021年4月1日時点での欠員校はゼロだった。
2020年度より、会計年度任用職員移行に伴い、期末手当などいくつか待遇改善があった。「学校司書配置事業」として2021年度は約9億8800万円が計上されている。499校で割ると1校あたり約198万円となる。
生きた学校図書館をめざす会・川崎 (2021)
川崎市の学校司書配置状況
川崎市の学校司書 |
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総括学校司書 |
学校司書 (7年かけて半数の小学校) |
担当校 |
8校 |
1校 |
勤務時間 |
月に8回 8時30分から16時30分 |
1回3時間 年150回以内 |
募集 |
公募 |
校長推薦 (何回でも更新可) |
資格要件 |
司書、司書補 司書教諭、教員 |
問わない |
賃金 |
会計年度任用職員 (川崎市基準) |
報償費 1回 3、180円 |
学校司書の報償費が神奈川県の最低賃金より下回っていると訴え
学校司書の報償費が神奈川県の最低賃金より下回っていると訴えると、
そもそも報償費だから、労働賃金者ではないと言われたが、今年度から
180円の上乗せがありました。教育委員会や議員に改善を訴えていま
すが、なかなか進みません。
栃木子どもの本連絡会(2021)
栃木子どもの本連絡会では、2013年に会の中の専門部会として、学校図書館を考えるプロジェクトを立ち上げ、学習交流会の開催、リーフレットの発行などの活動をしてきました。
しかし当会も例にもれず、新型コロナウィルス感染症の蔓延のため、2020年度はほとんど集まることができず、活動は休止状態でした。唯一、2020年度総会時に計画していた学習交流会を中止とはせずに延期としており、また講師としてお願いしていた福田孝子さん(東京学芸大学非常勤講師)が何度も延期を重ねたにもかかわらず、快くお付き合いくださり、2021年2月28日(日)に「未来を生きる子ども達に 今、何が必要か― 学校図書館がはたす役割―」と題した講演会を対面で開催することができました。
当日は参加者の半数が学校司書、支援員、公共図書館司書、あとの半数がボランティアという内訳で、皆さんこうした講座を待ち望んでいたのだな、と実感しました。
先生のお話は現在の学校図書館のおかれている状況、役割、GIGAスクール構想について、また子どもが読む力を身に付けるために必要なこと、特にそのために学校の果たす役割についてなど話されました。
今年度はまだ集まることもできていませんが、オンラインを活用するなどして、少しずつ動きださなくては、と思っています。
『小学校での読書を考える会』水戸ネットワーク(2021)
茨城県水戸市では2016年度に分館5館に指定管理者制度の導入することになり、非正規職員のうち5名を学校図書館支援員として学校図書館の整備から開始しました。
現在(2021年度)には支援員は9名になり、小学校32校、中学校15校、義務教育学校1校計48校を3週間に2回巡回して蔵書登録作業(2023年度完了予定)や図書館利用のオリエンテーションやレファレンス、ブックトークやブビリオバトル、読み聞かせなどしております。学校図書館支援員の担当部署は水戸市立中央図書館です。
〇よかったこと
蔵書管理システムの導入により
① 2018年度以降順次、、児童・生徒による蔵書管理システムを利用したカンウンター業務が開始されるようになった。
② 自校の検索のみではなく、市立学校間の検索が可能になる。
③ 水戸市立中央図書館のOPACを利用した検索もできるようになる。
●今後の課題
① 学校図書館支援員を増員し、学校図書館の滞在時間を増やして児童・生徒とのかかわりを増やす。
② 名称も学校図書館支援員ではなく学校司書とし、人がいる学校図書館にする。
③ 蔵書管理システム導入で学校間や市立図書館の蔵書検索が可能になったの
ですから、本を運ぶ物流のことも考えてほしい。
平塚の図書館を考える会(2021)
神奈川県平塚市の学校図書館の担当部署は教育委員会教職員課です。小学校28校、中学校15校、併せて43校には2006年度から2012年度までの6年間で各学校1名ずつ学校司書が配置されました。
学校司書が各小中学校に配置されたことにより蔵書や貸し出し集計、利用者データ等がデータベース化され、運営しやすくなりました。
また、学校図書館に人がいることにより、暖かい雰囲気ができ児童・生徒にとって居心地の良い場所になっているそうです。
しかし、全小中学校に学校司書が配置されたのはよいのですが、勤務時間が年間91日で月9日勤務。1日5時間という短い時間の中で子どもたちへの図書館サービスや授業支援が十分にできるとはとても思えません。それに、7月と3月は5日勤務で8月は休みという勤務体制では、働く人にとって収入面で不安があります。
担当課に勤務日数を増やせないか聞いてみましたが、今は考えていないということでした。学校司書の研修等は平塚市中央図書館が担当しています。
学校図書館法が改正され、学校司書を配置されることになりましたが、それぞれの市町村で対応がさまざまです。学校図書館は人がいることが一番大切なことだと思いますが、その点が不十分です。
北本市子ども文庫連絡会(2019)
従来週3日・1日5時間勤務だった学校司書の勤務時間が、この2年間は、週2日になりました。が、昨年2.5日に復活しました。今年度、市長が交代しましたので、期待しています。