ひらこう!学校図書館
第25回集会 開催報告
会場: 日本図書館協会 2階研修室/同時にzoomでオンライン開催
申込者:対面23名/オンライン75名 計98名
遠方からの参加も増え、研修として活用いただいたグループもあり、オンラインならではのメリットをさらに活かすことができた。
■ 記念講演
「日本社会の変容とこれからの教育課題」
講師 本田由紀 氏
(東京大学大学院教育学研究科教授)
大きな構造上の問題にもかかわらず、場当たり的な対応だけに終始してきた日本の社会や教育の破綻した現状を多様なデータを示して分析し、詳細に解説いただいた。学校図書館の職員の在り方の脆弱さは、専門性の軽視であるとも言及された。
■ 問題提起
「なぜ教師は学校図書館を使うのか‐教師へのインタビューから見えたこと‐」
講師 髙木享子氏
(元大阪府箕面市学校司書)
教師が語る授業観や子ども観から、学校図書館を活用することの意味を探る研究の一端を報告いただいた。そこから見えた、教師の図書館活用をどう促進させるかの提言があった。
この内容は、髙木享子氏が2022年6月に教育史料出版会から刊行された『教師は学校図書館をどう使うか インタビュー・箕面市にみる司書と教師の協働』に詳しい。
「ひらこう!全国交流会」 報告
開催日時:2022年2月13日(日)14時~16時
形式:Zoom 参加者:24名
事務局より要望書提出の経緯と「学校図書館図書等の整備・拡充を求める各界連絡会」の参加報告を行った後、参加者による各地の現状と活動の報告が行われた。
愛知県(名古屋市)/大阪府(池田市)/香川県(高松市・丸亀市)/神奈川県(川崎市・平塚市・横浜市)/埼玉県(所沢市)/静岡県(静岡市・藤枝市)/東京都(品川区・練馬区・多摩市・町田市)/富山県/長野県/兵庫県/山口県の参加者より、各地で地道に続けられている働きかけ等の情報交換を行うことができた。
その後、「ICT教育推進の中での学校図書館の役割への懸念」や「令和2年度 学校図書館の現状に関する調査」「第6次学校図書館図書整備等5か年計画」への感想や分析、それに関連する新しい情報なども提供され、多くの学びを得ることができた。
オンラインでの交流とはなったが、気軽に参加ができて良かったという好評も得た。参考になることが多く、活動継続への意欲が高まったという感想もいただいた。