学校図書館・虹の会・所沢(2023 )
学校司書配置は昨年と変わらず。
所沢市の中学校は全校(15校)に「学校司書」専任の配置。
小学校の「学校司書」は5校のみ1校一人の専任配置、26校は2校兼務の配置。
(専任、兼任とも週5日20時間勤務)
小学校1校のみ図書館からの非常勤職員配置(学校司書ではない)。
今後の目標として、2校兼務の小学校に1校一人の配置を目指して活動中。コロナの影響が少なくなってきているので、地域の催しに積極的に参加予定。
越谷市学校図書館を考える会(2023)
「越谷市学校図書館を考える会」は、越谷市内の小中学校の図書館など、図書館全般の充実を願い、学校図書館の充実のためには専任の司書の配置が不可欠であると考え、そのための活動を行なっています。
定例会 日時:毎月第3日曜日15:00~17:00 場所:ほっと越谷
◆越谷市の小中学校の図書館について
2023年度:前年度2月9日に学校司書の募集(募集人数:若干名 応募資格:司書、司書補もしくは司書教諭のいずれかの資格を有する方)あり。学校司書2名増員、20名体制で44校(小学校29校、中学校15校)を担当。学校図書館に新聞配備の予算が計上される。(小学校2紙、中学校3紙)
今後は、市の予算でこの事業の計画的な継続拡大を要望します。次年度も継続が可能となるのはよかったです。全校に正規の司書の配置を要望します。各校週1、2日の勤務、1人の方が3校勤務ではなく、1校に毎日、フルタイムで勤務ができるように要望します。新学習指導要領の教科書に基づいた授業に対応するには、毎日勤務する必要があります。教科書では、本、読書、図書館、司書について、多く取り上げられています。専門的な研修が受けられるように要望します。
知りたい情報
・教育委員会に、学校図書館担当者及び学校図書館担当の部署を設置してもらうにはどのようにしたらよいのか。
・学校図書館支援センターを設置してもらうにはどのようにしたらよいのか。
会計年度任用職員制度の影響について
特に悪くなったことはない。2020年度までは組合の交渉で賃金(給料)が上がったが、2021年度からは自動的に上がる。
学校図書館を考える会・横浜(2022)
コロナ禍で総会、世話人会、通信発行ができていなかったが、そろそろ再始動しなくてはならない。横浜市では2013年10月に学校司書の配置が始まり、4年かけて小・中・特別支援学校約500校への配置が進められ、2016年4月に全校配置が完了した。学校司書第一期生が今年度で10年目を迎えることから、節目として何かしらのアクションを起こしたいと考えている。
2020年度より、会計年度任用職員移行に伴い、期末手当などいくつか待遇改善があったが、勤務時間が少ない(年間1015時間、週5日以内、週29時間以内)ことや専門性の担保(有資格者の確保)、研修やサポート体制の充実など、課題は多い。
市民の会として状況を見守り、継続的に働きかけていきたい。
生きた学校図書館をめざす会・川崎(2023)
川崎市の学校司書の配置は複雑で、総括学校司書(有資格者―会計年度任用職員)と
学校司書(資格問われずー有償ボランティア扱い)が配置されていましたが、学校司書は2023年度よ
り会計年度任用職員となりました。また、2024年度で小学校は全校配置となります。しかし、勤務内容は変わりません。
① 総括学校司書(21人・ひとり約8校担当・月に8回勤務・月に1回程度しか担当校へ行けない)
② 学校司書(1校専任・年間1回3時間で計150回まで・資格は問わない)
中学校の学校司書の配置については不明、当会は、市議会や教育委員会へ中学校の学校司書の配置を要望している。
今年度より、学校司書が有償ボランティアから会計年度任用職員となったことで、校長推薦であったもの
が教育委員会からの公募となりました。そのため2倍程度の応募がありました。しかし、逆に総括学校司書の応募が少なく、現在も欠員が続いています。
平塚の図書館を考える会(2023)
神奈川県平塚市の学校図書館の担当部署は教育委員会教職員課(任用)教育指導課(運営・研修)
です。小学校28校、中学校15校、併せて43校には2006年度から2012年度までの6年間で各学校1名ずつ学校司書が配置されました。
学校司書が各小中学校に配置されたことにより蔵書や貸し出し集計、利用者データ等が データベース化され、運営しやすくなりました。 また、学校図書館に人がいることにより、暖かい雰囲気ができ児童・生徒にとって居心地の良い場所になっているそうです。
しかし、全小中学校に学校司書が配置されたのはよいのですが、勤務時間が年間 91日で月9日勤務(7月と3月は5日、8 月は勤務なし)1日5時間という短い時間の中で子どもたちへの図書館サービスや授業支援が十分にできるとはとても思えません。
また、働く人にとっても収入面で不安があります。担当課に勤務日数を増やせないか聞いてみましたが、検討していきたいということでした。 学校図書館法が改正され、学校司書を配置されることになりましたが、それぞれの市町村で対応がさまざまです。児童が登校している間は、なるべく長く勤務してほしいですし、学校司書同士の交流も大切だと感じています。
栃木子どもの本連絡会(2023)
2022年度は、学校図書館を考える・シリーズ17「コロナ状況下における学校図書館」を発行しました。
栃木県内の小中学校において、学校図書館でどのようにコロナに対する対策や工夫がなされたのかを記録しておきたいと考え、アンケート調査を実施しました。全県をというわけにはいきませんが、多くの方にご協力をいただきました。まとめる中で変化、工夫、課題、提案などがみえてきました。詳しくは栃木子どもの本連絡会ホームページをご覧ください。http://tochiko.holy.jp/
また、総会後の「学習交流会」では、「デジタルメディアと子どもの育ち~長時間使用による影響と読書の役割~」と題して、伊藤理恵さん(栃木子どもの本連絡会 運営委員)からスマホやゲームを排除する目的ではなく、健康被害を知って、知識をつけて正しく恐れ、賢く使う方法を話していただきました。
『小学校での読書を考える会』水戸ネットワーク(2023)
茨城県水戸市は2016年度に分館5館に指定管理者制度を導入することになり、非正規職員のうち5名を学校図書館支援員として学校へ派遣し、まず図書館整備から始めました。
現在(2022年度)には支援員は9名になり、小学校32校、中学校15校、義務教育学校1校の計48校を3週間に2回巡回して、蔵書登録作業(2023年度完了予定)や図書館利用のオリエンテーション、レファレンス、ブックトーク、ビブリオバトル、読み聞かせなどしています。学校図書館支援員の担当部署は、水戸市立中央図書館です。
〇よかったこと(蔵書管理システムの導入により)
① 2018年度以降順次、児童・生徒による蔵書管理システムを利用したカンウンター業務が開始されるようになった。
② 自校の検索のみではなく、市立学校間の検索が可能になる。
③ 水戸市立中央図書館のOPACを利用した検索もできるようになる。
●今後の課題
① 2023年度完了予定の蔵書登録後、学校図書館支援員がどうなるか決ま
っていない。
② 名称も学校図書館支援員ではなく学校司書とし、人がいる学校図書館にする。
③ 蔵書管理システム導入で学校間や市立図書館の蔵書検索が可能になったのだから、本を運ぶ物流のことも考えてほしい。
北本市子ども文庫連絡会(2019)
従来週3日・1日5時間勤務だった学校司書の勤務時間が、この2年間は、週2日になりました。が、昨年2.5日に復活しました。今年度、市長が交代しましたので、期待しています。