日本図書館協会が「いつでも開いている学校図書館へ
―学校司書の配置等に関する提言」を発表
日本図書館協会は2025年9月18日に「いつでも開いている 学校図書館へ ―学校司書の配置等に関する提言」を公表。
この提言は、2023年度に日本図書館協会が実施した「学校図
書館職員に関する実態調査(自治体向け)(個人向け)」に基づい
てまとめられた「学校司書の配置・処遇等について(見解) 」などが
参考にされている。
なお、この(見解)作成に当たり、学校図書館問題研究会とともに
学校図書館を考える全国連絡会からの意見も考慮いただいた。
いつでも開いている学校図書館へ―学校司書の配置等に関する提言―を公表 - 日本図書館協会オフィシャルサイト
◆◇◆ 文科省「図書館・学校図書館の運営の充実に関する有識者会議」第9回開催 ◆◇◆
第9回会議は12月18日(木)14:00~16:00に開催され、報告書案「図書館が拓く未来の
学びと地域社会」が公表された。
(参考)第9回配付資料【資料1】図書館が拓く未来の学びと地域社会(報告書案)(PDF:486KB)
これに合わせ、有識者会議報告書案についての意見募集が12月23日(火)から2026年1月
12日(月曜日・祝日)まで実施された。
*第10回の開催は 2026年2月25日(水)14:00~16:00を予定。
これまでの議事録等:図書館・学校図書館の運営の充実に関する有識者会議:文部科学省
◆◇◆ 「ひらこう!学校図書館 第28回集会」 開催報告 ◆◇◆
日時: 2025年7月26日(土)
会場: 日本図書館協会 2階研修室 /同時にzoomでオンライン開催
参加申込者:会場とオンライン、アーカイブ視聴 計78名
■記念講演「学校図書館のさらなる成長のために~ともに考えたいこと・取り組みたいこと~」
講師 野口 武悟(のぐちたけのり)氏(専修大学文学部教授)
野口氏は全体に大変分かりやすく学校図書館の問題と今後の成長に必要な方策などを話し
て下さった。特に、司書教諭の兼務発令・学校司書の非正規での複数校兼務と資格のあり方・
校長と全ての教員の学校図書館への理解不足などの人の問題を課題とされた。また、ファクト
チェックが大前提の時代において、「何が根拠か」が重要となり、確かな情報源を集積した学校
図書館の存在意義が見直されるべきだとも述べられた。最後に「学校図書館の成長を支えるた
めにできること」として、学校図書館界が団結して、関心が薄い教育界や社会全体へ働きかけ
ていくことの必要を説かれた。
参加者からは「これからの学校図書館·学校司書のためにできることが明確になったのがよ
かった。課題は多いが、目の前のことから一つひとつ地道に取り組んでいきたい」「教育に関心
のある人々の間でさえ学校図書館への関心は薄いというご指摘の点は、本当にその通りだと
考えさせられた」等の感想が寄せられた。
■ 市民の会の活動報告
「学校図書館・虹の会・所沢」
「学校図書館を考える会・横浜と学図研神奈川支部」
「本があって人がいる学校図書館を願う会と学校図書館を考える会・丸亀」
■ 意見交流会
「理想とする学校図書館の姿・制度」を展望した時、学校司書の資格のあり方についての意
見交換があった。「そもそも司書の養成科目が時代にあっていないという課題がある。DXや
AIなどが学びきれるのかを考えた時に司書の科目の見直しが必要」「モデルカリキュラムと
司書教諭の科目の見直しも必要」「学校司書の資格を創設していく必要がある」「資格とは、専
門性の担保と言える。学校司書の専門性は担保されなければならないが、教育界や議員の理
解が必要」「専門を問われるなら待遇も向上させてほしい」「学校で働く職員なので、学校で認
められる専門性が必要」「配置された中身を問うことが必要。研修の中身も見直しが必要」など
の意見があがった。
今後の各地の取り組みについては、自治体の規模や特徴を鑑みながら、あきらめずに段階
を踏んでやり続けていくしかないということが共有された。